身体の中から出来物に話しかけるハーブ

先回、「愛犬の出来物から出る浸出液が匂う時」

で、出来物から出てくる液体が匂う時に、精油を使用することによって、匂いの元である「皮膚の悪玉菌」を少なくしていくという、外側からの匂いケアについてお話をしました。

その後、腫瘍自体が「唇」「目」「鼻の出口」「簡単に舐められる場所」などにあり、外側からのケアは難しいんだけど・・・というご相談をいただきました。

みなさん、様々な理由で、出来物を「取り除く」ことが出来ない状態とのこと。そこで、今回は、身体の中から出来物に話しかけてみる方法を、ご紹介いたします。

身体の中から腫瘍に話しかけてくれるハーブをごはんに混ぜる

腫瘍、出来物などに、「おいおい、ちょっとやりすぎじゃない?もうちょっと静かにしたら?」と、話しかけてくれるハーブをごはんに混ぜちゃう方法です。ハーブの種類は

  • レッドクローバー
  • ガーリック
  • オリーブリーフ

の3種類を、少しずつ混ぜ合わせたものです。

レッドクローバーは、肝臓、血液、皮膚に作用し、血液浄化作用、利尿作用、抗潰瘍作用などがあります。

ガーリックは、肝臓、血液、心臓血管系、免疫系に作用し、抗がん作用、抗腫瘍作用、抗真菌作用、免疫賦活作用、抗菌作用などがあります。

オリーブリーフは、抗菌作用、殺菌作用、抗がん作用などがあり、腫瘍を促進する炎症を予防し、癌細胞が成長する特定の酵素の生成を抑える特性があります。

過去に試してみた結果

私個人は、犬の歯茎の腫瘍と、下まぶたの腫瘍に、これらのハーブを使ったことがあります。毎日、浸出液や血液が少しずつ滲み出ていたのが、劇的に少なくなり、まぶたの腫瘍のせいで出ていた目やにも、すぐに落ち着きました。(腫瘍自体は、愛犬が死ぬまで、そこにあり続けましたが)

他に、パウの間の腫瘍、鼻と目の間の腫瘍、頭上の腫瘍(この子は、頭を触ろうとしただけで、とても怒るため、皮膚に何もつけられない子でした)、舌の腫瘍を温存治療中の、4ワンのみなさんにも使っていただいたことがあります。

みなさん、想像よりも早い時期に(3日〜5日で)匂いが沈静化しました。頭に腫瘍があった子は、腫瘍がどんどん小さくなってきたため、諦めていた手術を受けることになり、すっかり綺麗な頭になったとのご報告をいただきました。

パウの間の腫瘍、鼻と目の間の腫瘍のお子は、最初のご相談時には、来週とか来月には、もう・・・のお話をされていましたが、3年以上、継続してお作りしましたので、ご機嫌さんだっだんだな、と思います。

舌の腫瘍のお子は、何も食べなくなっていたので、ハーブをティーにして、ガーゼに浸して舌に乗せてもらいました。残念ながら、お作りしてから1ヶ月くらいでお亡くなりになりましたが、最後の5日間は、急に大好きだったごはんを食べ始め、満足したお顔で虹の橋を渡っていかれたとのこと。ハーブたちが、何らかのお役に立てたのではないかと思っています。

まとめ

外側からの簡単なケアをしにくい場所に、切り取ることが出来ない「出来物」があり、そこから浸出液が出て、匂いにお困りな時、身体の中から出来物に話しかけてくれるハーブをごはんに混ぜてみることをお勧めいたします。

現在は、消化器系、泌尿器、皮膚に作用し、静菌作用があるローズヒップパウダーも、手に入りますので、今、お作りするなら、

  • レッドクローバー
  • ガーリック
  • オリーブリーフ
  • ローズヒップ

の4種類をミックスすると思います。お困りの事がございましたら、お気軽にご相談ください。状況に合わせてオリジナルのハーブをミックスしてお届けいたします。

たとえ明日、世界が終わるとしても

私たちは、たとえ明日、世界が終わるとしても、愛犬に、少しでもいい方向へ向かってほしい、少しでも楽になってほしいと願っています。

でも、例えば、高齢や、体質という言葉で、ドクターが何もしないという選択をしたり、素人目から見ても、明らかに効いていないのに、同じ治療を続けたりする場合があります。

そんな時、もし、自分を責める気持ちになったら、一旦、立ち止まって下さい。ドクターの声ではなく、愛犬の声を聞くのです。ずっと一緒に暮らしてきたのですから、あなたが感じる愛犬の気持ちが、一番正しいのです。

その賢くも美しい、尊厳に溢れた愛犬の言葉は、人間のあらゆる感情や都合や考え方を、ミラーリングして見せてくれます。その中で、一番光っているものを、そっと手にとり、見せ合って、笑い合って、許し合って、今夜も一緒に寝て、そして明日の朝も・・・。

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